子供が大好きなバナナ。
私の子も大好きでした。
小さい頃からよく食べさせました。
ある時、子供にバナナを食べさせながら、ふと脳裏に浮かんだこと、
「バナナが木になるところを子供に見せたい」
雪国にある我が家。
果樹王国「山形」在住といっても、近隣にバナナ畑はさすがにありません。
そんなとき、近所のスーパーマーケット内の花屋さんの看板が目に入りました。
『鳴子熱帯植物園』!!
ここにはバナナの木があったはず。
鳴子はお隣宮城県の大崎市にある温泉地。
学生の頃から何度となく、熱帯植物園に植物を見に行ったものです。
運よく、お店の人が「鳴子熱帯植物園」とかいてあるトラックから、植物を下ろしています。
作業中の人に、
「鳴子の植物園内にバナナがありましたよね。いつごろだとバナナが木になっているところが見られますか。子供に見せたいんですよ」
と聞いてみると、
「いつでもいいよ〜いつでもなっているよ〜」
とのこと。
嬉しい情報です。
よし、子供にバナナを見せに行こう。
と思いつつもなかなか時間が作れずにおりました。
宮城県には鳴子の他にもバナナが見られる所がありました。
仙台市農業園芸センターです。
家族で仙台にいく機会があり、その折に園芸センターに足を伸ばし、子供にバナナが木になるところを見せることができました。
もう何年になるかなあ。
亡くなった爺ちゃんも一緒に行ったんだっけなあ・・・
・・・・
2011年3月11日。
東日本大震災。
鳴子熱帯植物園にも甚大な被害が発生しました。
温泉熱で植物を育てていたのですが、建物が壊れてしまったそうです。
残念ながら未だに復活できなくております。
調べましたら、東北学院大学でボランティアで復活に協力しているようです。
仙台市農業園芸センターは津波に飲み込まれました。
植物は塩害で枯れ、温室も停電のために空調が働かず枯れてしまったそうです。
こちらもまだ復活していません。
津波のTV報道で、島のように見える植物園の大温室が映しだされたことが忘れられません。
まもなく3月11日。
家族での楽しい思い出のある仙台市農業園芸センター。
何度となく訪ねた鳴子熱帯植物園。
また復活してほしいものです。
2011年11月13日撮影
写真は、自然の力を感じるため、子供を連れて見学してきた鬼首の間欠泉です。
鳴子の近くにあります。
地震とは違う力ですが、お湯を拭き上げる自然のパワーを子供は感じてくれたことと思っています。
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